体は全て繋がっているので、痛みが出る原因は体全体で考える

肩こり、腰痛、膝痛等々の症状が出ている際は、体は全て繋がっているので、体全体のこととして考え対応していかないといけないです。

今回は体は全て繋がっているという話を書いていきます。

 

 

体に痛みや不調を抱えている際は、痛いところはあくまでも結果であり、原因は別の箇所にあることが多いということは私が行っている整体業界では良く言われています。

例えば、肩が痛いからといって、肩が直接の原因ではなく、違う場所に根本的な原因がある。だから痛くなっている肩ばかりに対処していても良くはならない。

ということですね。

しかし、実際には原因は別のところにもあるし、痛みが出ている場所自体にも問題があることもよくあります。このことについてはまた別途書きたいと思いますので、今回は体は全て繋がっている為、連動して悪くなるということについて取り上げます。

 

体は全て繋がり、連動していると言われる理由について以下に5つ記載します。

 

①筋膜を通じて全身繋がる

まずは筋膜と言っても色々と種類があります。

例えば骨を覆っているのは骨膜ですが、これも大枠で言うと筋膜にあたります。

そして各筋肉も筋膜に覆われています。

そして筋肉も分解すると、筋外膜、筋周膜、筋内膜…と色々とありますが、ここではひとまずおいておきます。

 

各筋肉は筋膜、骨は骨膜で覆われており、筋肉は骨にくっついています。そして骨からまた別の筋肉へと繋がっていきます。

このことを考えると

筋膜(筋肉)→骨膜(骨)→別の筋膜(筋肉)→骨膜(骨)・・・・と繰り返していきます。

つまり膜を通じて全身は繋がっていると理論的にも言えます。

 

②表在筋膜を通じて全身繋がる

筋膜には様々な種類があると記載しました。

そして筋膜における整体で最も取り入れられている考えが、表在筋膜です。

これは上の写真の感じです。「人は全身ボディスーツを着ているようなもの」「鶏皮の皮」というように例えられています。

これについては別の記事でも記載しています。こちら

他にはみかんの皮のようなものというのもよく言われます。

つまり、皮膚というのは上から順に確認すると

 

表皮→真皮→皮下組織→筋膜→筋肉→骨膜→骨

 

という順番です。

皮膚と筋肉の間には筋膜があり、これが全身を覆っているので全身繋がっていると言えます。(詳しくはもう少し筋膜はありますが。)

 

③自分の体で体験できる

パソコンにキーを入力するような動作をとる際も胸の筋肉である大胸筋を使っています。これは指を動かすことで指先から離れた胸の部分(大胸筋)が動いています。

また、足首をテーピングでガチガチに固定すると全身が動きにくくなります。それは足首が動きにくいだけで、体全体動かしにくくなるということでもあります。

腰痛になったことがある方は、腰を痛めると体全体を動かすこともしんどくなります。

 

こういったことからも全身繋がっている、連動するということが確認できます。

 

④全身を見ることで治る症例が多数確認されている

実際に首を調整したら腰の痛みが治った、足首を調整することで首の痛みが治った。ということは実際に確認されている症例です。

痛みと関係ない場所の治療を施すことで良くなった、症状が改善したという例が多数報告されていることが、統計学的に考えても体は全て繋がっているという証明になっているかと思います。

 

⑤解剖学上体は連動して動く

解剖学上も体は全身連動して動きます。

例えば上の写真のように前屈する動作を行う際は、45度(おじぎをするような角度)までは腰椎で曲げます。それ以上曲げる際は腰椎ではなく、骨盤を前傾させます。つまり、45度以上は骨盤を曲げて前屈動作が完成するということです。

こように一部だけで体は動いているわけではなく、体を動かす際は、他の部位も連動して動いていきます。

 

 

以上の理由から、体は全て繋がっており、連動して動くため、痛みや不調を抱える場合は、痛みが発生している場所、局所を見るだけではなく、体全体のこととして捉え考えていかないといけないです。

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