腰痛で整形外科へ行くと

慢性疾患で整形外科に行かれることはあるかと思います。今回は例を腰痛にします。
腰痛で整形外科に行くとまずはレントゲンを撮り、骨に異常がなければ湿布と痛み止めを出して様子をみてもらうという流れが多いです。

整形外科を含む病院は西洋医学であり、中でも外傷に対する処置や先天的な疾患、体の自然治癒力では治すことができない手術が必要なことが専門分野であり、腰痛などの慢性疾患や生活習慣が原因で起きた病気などは不得意な分野でもあります。なぜならばそれは生活習慣や体が原因で起きた問題だからです。

根本的な原因である生活習慣を変えて、そして筋肉が硬くなることで慢性痛は起きてきますので、筋肉を軟らかくすることで解決に向かっていくわけです。

痛くなった原因に対処しないとまた痛みが出ますし、治ってはいないということです。

今回は腰痛などの慢性痛で整形外科に行くとどのような対応になるのか、そして整形外科とはどういった場所かなどについてまとめました。

腰痛で整形外科へ行くと?

腰痛などの慢性疾患で整形外科へ行くとまずは体の状態を確認するためにレントゲンを撮ります。

慢性腰痛、肩痛(四十肩、五十肩)、膝痛などは八割方レントゲン上での異常が見つからないという結果になり、痛み止めと湿布を出し、様子をみてもらうという対応が多く行われています。

痛み止めは痛みを止めているだけなので、根本的に改善していないなことはわかります。

湿布に関しては整形外科学会が公表している腰痛診療ガイドラインで慢性腰痛に対して効果のエビデンスはないとされています。つまり慢性腰痛に効果があるかはわからないということです。

なぜ慢性通は整形外科では根本的な解決に繋がらないのかということを知るために、整形外科とはどいう場所なのかというとについて記載します。

整形外科とは

まず簡単に整形外科について。

整形外科は病院であり医師がいる場所です。

6年間医学部に通い、 その後医師国家試験に合格して医師免許証を持っています。

日本においては医療機関では医師が最高峰ですね。

整形外科で主に行うこと

・精密機器を用いて体を検査する
レントゲン、CT、MRIなどをの精密機器を使用して体の痛い部分がどのような状態になっているかということを精密に画像で検査することができます。このような機器は医師免許がないと使用できません。

・診断書の作成や病名をつける
診断や病名を確定させる事が出来るのは医師のみとなります。病態に合わせて処置、投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療を行います。

・手術
これができるのも医師のみです。手術は簡単にできるものではないので、すごい技術があるわけです。もちろんリスクや副作用はあります。

 

整形外科は、四肢(手や足)や脊柱疾患や外傷を中心に、骨・関節・筋肉を主に扱います。打撲、捻挫、骨折などの外傷、関節リウマチ、先天性疾患などなど身体(骨・軟骨・筋・靱帯・神経・脊髄など)の疾病・外傷を扱っています。

 

つまり整形外科では生まれつきの疾患(先天的疾患)がある方や、外傷を負った方、手術などが必要な方を主に対象としております。次に整形外科の成り立ちについて記載します。

西洋医学は戦場医学から始まった

 

整形外科は病院で、西洋医学であります。西洋医学はもともと戦場医学をベースとして発展してきました。
科学技術の発達とともに戦争の規模が大きくなりました。その際に腕がとれた兵士の腕をくっつけてあげる、脚が吹き飛んだ兵士の処置をするなどの最新技術を用いて、本来であれば助からなかったような外傷を追った兵士達の処置をしてあげることが現在の病院のような西洋医学の始まりだと言われています。

戦争で傷ついて血だらけになってる兵士に対して、じゃあ整体を、、って無駄ですからね

鍼を打って、、いらないです。

お灸を据えて….不必要

まずはすぐに出血を止めて、消毒をして、縫い合わせないといえないわけです。これらは全て西洋医学であります。

科学技術の発達とともに戦争で負傷する人が増え、そして西洋医学も急激に発展していきました。

現在は日本で戦争などありませんが、科学の進歩とともに医学は発展を続け、大けがをしたときや交通事故にあったときなど、傷を負ったときには外科的な手術で、昔なら治らなかった人たちが多く救われています。

生活習慣から慢性痛や病気になっていることが多い

ここまでで、整形外科は病院であり、歴史的な背景や整形外科について記載してきました。病院は基本的には対処療法であります。

その為腰痛などの慢性痛で整形外科に行っても治らないというのは、整形外科が悪いわけではなく、根本的に目的としてる処置方法が違うからです。

体に負担をかけていることや、体の使い方、日々の疲労などから筋肉が硬くなり慢性痛へ繋がっていくことが多くありますが、そのような場合の原因は体の使い方、筋肉の硬さにあるわけで、そこに対処しないといけないわけです。

根本的な解決策は生活習慣を見直し、筋肉が硬くなってしまった為に慢性痛は起きてきますので、筋肉を軟らかくしていくことで解決に向かいます。

それでもダメな症状である時に病院での処置という流れになるわけです。

 

まとめ

整形外科は病院であり、医師がいる場所です。最新機器を使用して人の体を検査し、手術という技術や薬などを用いて、治していきます。

もともと西洋医学は戦場医学から始まり、腕が切れて血が出ているところを縫い合わせるなどの外部の要因による怪我をしたときの治療を目的として始まり、外傷には強い医学です。現在でも先天的な疾病や外傷を主に取り扱っているわけです。

整形外科にいくと病院だから来た人を追い返すわけにも行かず、何かしら対応しないといけない為、慢性痛に対して湿布と痛み止めを出すのです。

精密機器を使用し、医師によって体を検査してもらえるわけなので、慢性痛で痛い時、保険も効きますので、一度は整形外科で確認されるのは良いかと思います。

ただヘルニアで手術が必要と言われることもありますがヘルニアと痛みは関係なく、必要がない手術が行われていることもあります。医師は賢いですし手術ができるというのはすごい技術であり、技術習得の為多くの時間を割かれていますが、詳しくない分野もあるわけです。専門分野や得意不得意もあり、全てを信じて鵜呑みにしすぎるのは良くないことです。

一人の医師が言っていることとと、全く逆のことを言っている医師も世の中にはいるわけなので、行った病院で言われたことが絶対というわけではないです。まずは自分で情報を得て判断していくことが大事です。生活習慣や慢性痛には日々の生活習慣の中に原因があり、体から発生した痛みには身体に原因がある為、基本的に薬や手術などでなく生活習慣および体自体を見直し筋肉を軟らかくしていくことで改善することは多いです。それでも対応できない段階で、かつ手術などの外科的なことが必要なときに整形外科の役割が発揮されるわけです。